人はなぜ着飾るのか?
必要最低限の服装ならばユニクロでも事足りるはずですが、私を含むある種の人たちは執拗にファッションに拘ります。
それは人間には様々な欲求や欲望があるからですが、その辺は普段の生活では見えにくく、また分かりにくいものです。
自分自身でさえ何故ゆえここまで拘るのか?と疑問に思うこともあるくらいですが、今日はそのあたりを整理していきたいと思います。
人のアイテムを見る
人の足元を見る
(出典:christianlouboutin.com)
(出典:christianlouboutin.com)
(出典:christianlouboutin.com)
(出典:christianlouboutin.com)
よく「人の足元を見る」と言いますが、ファッションに強い関心がある人は無意識の内に他人の足元をよく見ていると思います。
本来あまりポジティブな意味ではないのですが、事ファッションに限ると少し意味合いが変わってくるように思えます。
ファッションでは先端にあるもの、例えば髪型や靴がそれに当たりますが、特に靴でその人のセンスや好み、その人の欲求や欲望がある程度測れるのではないかなと私は思います。
私はどちらかというと保守的な側面が強いので、common projectsなどのシンプルなカラーリングで上質なレザーを使用したスニーカーが好きで、所有している靴の大半がブラックかホワイトのモノトーン系です。
一方ある種のイケイケな方達はクリスチャン・ルブタンのハイトップ・スニーカーを好んで履いています。
デザインも派手な靴が多く、華やかで活発なイメージがあります。
お連れの女性も非常に派手で美しい方の場合が多いです。
髪型、メイク、ファッション全ての領域でハイレベルなので目を奪われるほどです。
ではなぜイケイケな方達はルブタンを好んで履いているのか?
彼らの欲求や欲望が、あのルブタンの特徴であるトゲのようなスパイクスタッズに現れているのではないでしょうか。
ルブタンのハイトップスニーカーはだいたい15万円〜20万円ほどの価格帯が中心で、一般的なスニーカーよりも高額です。
暗に財力を誇示できるし、デザインも見るからにイケイケですから、履いているだけでテンションも上がるでしょう。攻撃的、能動的、社交的であることをルブタンを履くことによってアピールしたいのかもしれません。
少なくとも、私はルブタンを履いている方にその様なイメージを抱きます。
人の小物を見る
(出典:bottegaveneta.com)
財布なども持ち主の性格や個性、隠れた欲求や欲望を表すアイテムだと思います。
私の兄は超保守的ですが、そんな彼はボッテガ・ヴェネタのジップアラウンドウォレットを愛用しています。
デザインからは誠実、冷静、実直なイメージが感じられます。兄もまさしくそんな感じの人間です。
(出典:christianlouboutin.com)
一方ある種のイケイケな方達はこれまたクリスチャン・ルブタンを愛用しています。
新宿によくいるキャッチ業の方達やホスト、イケイケな若者はルブタン率が高いですね。
彼らは総じてブランド所有率が非常に高く、街でも目立った存在です。
小脇にクラッチバッグを抱えていますが、だいたいが上等なブランド品です。
オシャレだし、リッチでアクティブな雰囲気がビジネス上必要なのだと思います。
不思議なものでファッション一つで相手の対応に天地の差が出ます。
彼らはそのことを良く知っていますから、身なりには相当拘っています。
人の洋服を見る
ボトムスのシルエットに注目してみると、地域によってその太さが全然違います。
南青山にいるような方達は流行に敏感なタイプが多いので緩め・太めのボトムスの着用率が高い傾向にあります。
トレンド的に緩い・太い方がそれっぽく見えるので、そのような感じが多くなるのでしょう。
人よりオシャレになりたい!オシャレに見られたいという強い欲求がボトムスに現れています。
一方銀座などでは保守的なイメージのあるタイト目が多い様に見受けられます。
家族連れも多いので、その様な傾向がより顕著です。
人は見かけじゃない!?
人は見かけじゃない!中身が大事なんだ!とは良く言われていますがはたしてそうでしょうか。
確かに中身も大事ですが、人間関係においてファッションの持つ力は絶大です。
「人は見た目が9割」という説もあるくらい人間は視覚からの情報に支配されています。
CMでも容姿端麗な芸能人が宣伝するだけで、商品が魅力的に見えることから理解できるでしょう。
魅力的なアナウンサーが原稿を読むだけで、ニュースの信ぴょう性、信頼性、説得力は自然と高くなります。
ファッションに拘ることで、その人らしさが生まれてキャラが出来上がります。
今の時代、個人が情報を発信して受け入れられるにはその人が持つキャラの重要性は増しています。
何を言うかではなくて、誰が言うかに人は注目しています。
日々の生活で発生する人間関係を円滑に進める為にも、その人の隠れた欲求や欲望を知る上でも、外身を観察して理解することは非常に重要なことだと思います。
ファッションは私にとっては興味深い分野です。